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やまなし県産材が届くまで

国有林・県有林の材は原木市場でセリに掛けられる

山の木が建築現場に納品されるまで、一般的には図のような工程をたどります。木材の源流である森林は「国有林」と「民有林」に分かれ、民有林はさらに「私有林」と「公有林」に分かれます。県や市町村などが所有するのが公有林で、そのなかでも他県に比べて県有林が多いのがやまなしの特徴です(理由は44頁参照)。私有林の個人所有者のなかには、森林の保全や林業を共同で行うための「森林組合」を組織している人もいます。原木市場では、各所月に1度セリが行われます。県有林から搬出された丸太はすべて原木市場でセリにかけられ、ここから製材所を経てプレカット工場から現場へ納品されたり、直接現場に届けられたりします。
注:上記は一般的な製材品のルートです。カラマツ集成材の場合は別ルートになります。

 

注: 上記、❶~❹の「出荷までの日数」は高温乾燥で乾燥させた場合の目安です。中低温乾燥を選択した場合は、❶~❹の期間がそれぞれ2週間程度延びます。天然乾燥を選択した場合は、さらに半年から数年程度延びます。
在庫の有無を製材所に確認
出荷までの日数は図のとおり、在庫の有無によって大きく異なります。在庫量は各製材所に問い合わせて確認することになりますが、一般流通材はどの製材所でも通年でストックされています。特殊材や特注品は、仕様に合う丸太が山にあれば3週間くらいで出荷できます。なければ原木市場から丸太を購入することになります。その場合、県内に3カ所ある原木市場がそれぞれ月に1度しか開かないため、1カ月半くらいの期間を要します。