SPECIAL 特集 ふだん使いの国産材 ものづくりに携わる人なら誰でも、 素材選びに強いこだわりを持っています。 「みずからの作品をどのような素材で表現するか」 それは、制作者のアイデンティティそのものに他なりません。 住宅設計の世界で名を馳せた建築家の多くが、 「M A D E I N J A P A N 」の木材にこだわったのはなぜでしょうか。 安心・安全な履歴、確かな品質、流通時のエネルギー負荷. . . . . . 。 総合的に判断すれば、国産材にかなう木材は見当たりません。 では、 数ある国産材のなかから、明日使う木材に何を選ぶか? その選択肢に、やまなし県産材を加えてみてはいかがでしょうか。 やまなしは良質な木材が生産される国産材の隠れた名産地。 森林面積に占める県有林の割合は、全国第1 位を誇ります。 一般的な知名度こそ低いものの、その品質は折り紙つき。 すでに多くの建築関係者から高い評価を得ている良材です。 品質、価格、流通量. . . . . . トータルバランスに優れた、 肩肘張らずに使える「ふだん使い」の国産材として。 どうぞお気軽に、ご用命ください。 やまなし県産材がふだん使いに最適な理由 「レッテル」に頼らない。 「ブランド材」と呼ばれる木材が、わが国につぎつぎと誕生しています。 けれど、そのくくりのなかに、やまなし県産材の名は見当たりません。 ブランドと呼ぶにふさわしい品質を備えていないのでしょうか。 いいえ。 あえて、ブランド化という“ハヤリの戦略”に固執していないためです。 あまり知られていませんが、やまなしで伐採されたヒノキは、 他県に買い取られ、製材され、ラベルを貼られ、彼の地でブランド材として出荷されている―そんな事実もあります。 それでもやまなしの人は、やまなしの木を「無印」のまま出荷します。 名ばかりのブランド化でいたずらに敷居を高くするより、 一人でも多くの人に良質な材を適正な価格で使っていただきたい。 それが、「木を出す」者たちに課せられた使命と信じているからです。 思わせぶりな「レッテル」に、頼る必要はありません。 やまなし県産材がふだん使いに最適な理由 性能は、必要十分。 水深 1,000 mまで潜れるダイバーズウォッチがあるそうです。 でもそれは、あきらかにオーバースペック。 水圧で時計が壊れる前に、人間がペチャンコにつぶれてしまいます。 性能の高い製品につい目を奪われることはよくありますが、 そんなときこそ、いったん落ち着いて頭を冷やしましょう。 その製品にとって本当に必要な性能とはなにか? それは、実際に使用する場面で、必要十分な能力を 余すところなく発揮できることではないでしょうか。 やまなし県産材のヤング係数は、E70 以上(樹種による)。 頭抜けて高い強度をもつ木材、とはいえません。 けれど、住宅や小規模な建物で使用する構造材はこれで十分、ですよね? ふだんの設計で採用する材なら、とくに欠点の見当たらない標準的性能です。 「この梁には、どこまでの性能と寸法が必要になるだろう?」 賢明なあなたなら、きっと賢明な選択ができるはずです。 やまなし県産材がふだん使いに最適な理由 きっちり、そろえます。 いま、やまなしの木は伐採の最適期を迎えつつあります。 植林後 50 年を経過した材が豊富にあるので、ある意味“使い放題”。建築関係者として、この好機を逃すなんてもったいない話です。 やまなし県産材の製材施設は毎日が臨戦態勢。 住宅規模の使用量なら、必要量を迅速に確保できる準備を整えています。中規模クラスの木造建築でも、より安定的な流通を実現するべく、 現在、急ピッチで態勢を強化しているところです。 輸入材のように、いつも大量の在庫を抱えているわけではありません。 だからといって、「国産材はねぇ ……」と敬遠するのは早計です。 標準的なスケジュールで発注すれば、選りすぐりの良材が遅滞なく あなたの現場に届きます。 性能も乾燥も十分なやまなし県産材が、みなさまのご連絡をお待ちしています。