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やまなし県産材Q&A

Q.無節の木材を注文できますか?

ほとんどの県産材が節ありの木材です。無節の材をつくるには定期的な枝打ちが必要ですが、やまなしの場合、林業の主な目的は県土の保全にあったため、積極的な枝打ちは行われてきませんでした。そのため、無節の材は一部のみで豊富にはありません。かつて、無節の材は高級建材の代表格として大変珍重されましたが、現在はそうした「無節信仰」も薄らぎ、
節ありの木材の「本物感」を好ましく思う人も増えているようです。
節ありの木材。若い世代の反応は「本物の木っぽくて好き」

Q.[認証制度]やまなし県産材はどのような認証がされていますか?

木材の認証には大きく2つの制度があります。1つは強度性能や含水率などの基準を満たしたことを保証する「品質認証」、もう1つは、木材の伐採地を証明するための「産地認証」です。やまなし県産材は産地認証をされた木材で、生産、流通、加工、最終使用者のどの段階からでも木材の生産地が分かります。加えて、「合法性の証明」(違法伐採でないこと)も行われています。さらに、2003年にはすべての県有林が「FSC森林管理認証」も取得しました。これは森林の環境保全に配慮して、持続可能なかたちで生産された木材に対する認証です。

Q.製材や加工の現場を見せてもらえますか?

[工場見学]については、お気軽にお問い合わせください。
丸太から製材されたばかりの木肌は赤ちゃん肌のようにみずみずしく、思わず頬ずりしたくなるほどです(本当に頬ずりしてよいかは見学先でご確認ください)。
山梨県木造住宅協会にご相談いただければ、山の木を見ることも可能です。
「我が家の記念柱伐採ツアー」の問い合わせ先までご連絡ください。

Q.やまなし県産材を使用した住宅を見学したいのですが…

山梨県木造住宅協会は、やまなし県産材を使用した住宅の見学会を毎年3回前後行っています(参加費無料)。
バスで移動しながら、県内各所にある現場や住宅を見学するほか、実際に住まわれている方とお話できる機会も設けています。これからやまなし県産材で自宅を建ててみたいと考えていらっしゃる一般の方、あるいは建築関係者の方は、参加されてみてはいかがでしょうか。

Q.伐採は通年で行われているのですか?

かつては、「9月のお彼岸から2月のお彼岸すぎまで」の寒い時期が伐採期間でした。これは伐採後の乾燥条件などを考慮した知恵と考えられますが、現在は人工乾燥機の性能が発達したこともあり、やまなし県産材の立木は通年で伐採されています。ただし、原木市場の木材価格により現実には伐採量や伐採時期が微妙に調整されています。
「夏場は木が水を吸い上げているので伐採に適さない」という俗説がありますが、ある研究によると毎月30本のスギを伐採して含水率を調べたところ季節による変動はなかったそうです。ただ、5~7月は虫害が発生しやすい時期なので注意したほうがよいようです。