SPECIAL 特集 山梨県における省エネ住宅推進のための「山梨モデルPLANの策定」 ◎山梨モデルPLANとは・・・ 2025年に向け、山梨の気象状況に根差した山梨ならではの省エネ住宅モデルをPLAN化しました。 地場の工務店が目指すべき省エネレベルや各省エネ等級の仕様を制定するため、「山梨モデルPLAN(仮)」の作成し2021年より検討を行ってきました。 令和4年度物価高騰対応経営サポート事業を受け、省エネ専門家による「山梨モデルPLAN(仮)」の確認及び指導、指導により、ようやく「山梨モデルPLAN」が完成しました。モデルの設計・シミュレーション等を行っており、仕様や断熱工事、年間冷暖房の環境計画の参考になる山梨独自のモデルPLANです。 ◎間取り ・3間×5間 木造2階建て 105×105角 ・家族構成 4人(夫婦+子ども2人) ・建築面積 49.68㎡ ・延床面積 99.35㎡ ◎山梨モデルPLAN 性能基準 ・山梨県木造住宅協会では、ZEHを超える水準として独自の省エネ住宅基準(Y-G1/G2/G3)を定め、より省エネ性能の高い住宅の供給促進を図ります。 ・山梨県の地域区分4~6地域設定として、等級5はG1以上、等級6はG2以上、等級7はG3以上として計画を促します。 ◎山梨モデルPLAN 省エネシミュレーション 専用ソフトを用いて、各性能のより細かな省エネのシミュレーションを行っています。 1)断熱診断書 2)燃費シミュレーション ◎山梨モデルPLAN の専門指導 ・令和4年度物価高騰対応経営サポート事業を受け、省エネ計画の座学指導・現場指導・先進事例見学・研修会・講習会を行いました。 1)座学指導内容 :山梨モデルPLAN(仮)の確認及び指導 専門家:卜部良太郎(指導) 2)現場指導内容 :会員が行う従来の設計・施工内容の確認 専門家:佐藤喜夫(指導) 3)先進事例見学内容 :先進施工事例の視察 専門家:佐藤喜夫(指導) 4)研修会 内容 :会員が行う従来の設計・施工内容の改善点を含む研修会 「省エネ住宅」におけるコストバランスについての研修会 専門家:佐藤喜夫(講師) 5)講習会内容 :「省エネ住宅」の必要性、設計指針などの省エネについての講習会 専門家:辻充孝(講師) ◎山梨モデルPLAN の今後 住まい手の健康(維持や増進)、省エネ化の推進、CO2削減を図ることを目的して、山梨の地域環境条件を活かした・適した省エネ計画の指針となるよう目指しています。 山梨県木造住宅協会独自の省エネ住宅基準(YG-1、YG-2、YG-3)を基に、県独自の省エネ住宅基準へ繋がるよう考えています。 省エネ先進県と比べると、山梨県の省エネの取組みはまだまだ足りていないと言えます。 住宅を新築する際の山梨県の省エネ住宅基準として、今後は構築していく予定です。 参考:先進県の取組(新潟県・山形県) ◎山梨県木造住宅協会のサポート体制 協会内における会員向けの省エネ環境のサポートを計画しています。 ①省エネ計算(UA値の算定、η値の算定、一次エネルギー消費量の算定) ②気密性能 (気密性能C値の測定、施工講習) ③内部結露判定 (屋根又は天井、壁、床等の主要断熱部位の内部結露を判定) ④断熱仕様の提案(グレード別に参考仕様を提示)